バンカピにある「グランド・マンダリン・レジデンス」(Grand Mandarin Regidence)宿泊レビュー


2017年11月25日(土)夜

「グランド・マンダリン・レジデンス」(Grand Mandarin Regidence)の外観

タイ旅行初日は、バンカピにある「グランド・マンダリン・レジデンス」(Grand Mandarin Regidence)に泊まった。

バンカピからラムカムヘンにかけては、タイの庶民的なエリア。シーロムやスクンビットとは全く異なる顔を持っている。大通りには、小さなショップがごちゃごちゃ軒を連ねており、多くの人出がある。

ラムカムヘンにはタイ最大のマンモス大学、ラムカムヘン大学があるためか、学生向けの安いアパートメントも数多くある。バンコク中心部とスワンナプーム国際空港との中間付近に位置するため、最近は人気のエリアになっている気配。

将来、バンコクに1年ぐらい住む機会があったら、バンカピ・エリアも良いかも、と密かに考えていた。その下見も兼ねて、バンカピに宿を取ったのだ。

「グランド・マンダリン・レジデンス」の泊まり心地

「グランド・マンダリン・レジデンス」を訪れてみると、大きな建物が数棟ある。どうやら、旅行者が泊まる棟と、アパートメントの居住者の棟が別になっているようだ。居住者用の棟の階下にはコイン式の洗濯機が沢山、並んでいる。

一般の旅行者が泊まる棟は、一階がレセプションとなっており、上の階に宿泊する形。利用客のほとんどはタイ人。たまーに外国人旅行者が利用するようだ。

レセプションでは英語もそこそこ通じる。チェックイン時には、デポジットとして350バーツを預けなければならない。もちろん、チェックアウト時には戻ってくる。

「グランド・マンダリン・レジデンス」のレセプション

部屋の電源をONにしてくれるカードキーと、普通のカギの2つを渡された。カードキーがやたらとでかい。こんなに大きなカードキーは始めてだ。

レセプションの上の階にある客室に行くには、必ずレセプションの前にある客室専用のエレベーターを利用する仕組み。客室に行くためには、必ずレセプションの目の前を通ならなければならないので、セキュリティ的にはかなり安心。

客室として当てがわれた7階の705号室に入ると、一番安いスタンダードルームにも関わらず、かなり広め。10畳ぐらいの広さだろうか。中央に大きなセミダブルベッドがあり、ノートパソコンを広げることができる机に椅子がある。

後で確かめると、スタンダードルームの部屋の広さは26 m²。なんと、14.254畳の広さだった。

「グランド・マンダリン・レジデンス」のスタンダードルーム

テレビは旧式のブラウン管タイプのもの。シャワー室のシャワーは温水も出る。

「グランド・マンダリン・レジデンス」のスタンダードルームの様子

ホテル予約サイトには、ミニ冷蔵庫が全室にある、といった記載があったが、泊まった部屋には無かったのは残念。無料のボトルウォーターもぬるい。

また、ホテルにはタイレストランもあり、ルームサービスで24時間、タイ飯を食べることができる。

「グランド・マンダリン・レジデンス」のルームサービス

部屋の清掃も行き届いており、しかも窓に面した側には、小さなバルコニー・テラスまである。もちろん、WiFiも使える。

「グランド・マンダリン・レジデンス」のバルコニー・テラスからの眺め

これで一泊400バーツは安い。やはりバンコク中心部から離れているだけの事はある。しかも、じゃらんの割引クーポンを使ったので、一泊たったの約260バーツで泊まることが出来のだから言うことなし。

部屋は十分に清潔で、調度品を見る限り、まだ老朽化はしていない。フロントレセプションのスタッフは英語もかなり話す。何より対応が非常にしっかりしている印象を持った。日本人の女性一人でも安心して泊まれる宿だと思う。

長期間の旅行では、旅費を浮かすためゲストハウスのドミトリーをよく利用するが、どうしても一人になりたくなる時がある。

誰にも気兼ねせず、個室で一人、のんびりまったりしたくなる。そんな時、「グランド・マンダリン・レジデンス」のような格安の個室の宿は有り難い。

周囲に外国人旅行者の姿はほとんどなく、どこにいってもローカルなタイ人ばかり。かえって落ち着く。歩いて5分ほどの距離に7-11もある。

総合的に見て、これだけちゃんとした宿でありながら、一泊の宿泊料金が400バーツはコスパ抜群!

唯一の欠点と言えば、近くにBTSやMRTの駅が無いこと。そのため、初めてタイを旅行をする人や、バンコクをあちらこちら観光したい方には向かない。観光の拠点としての利用には、ちょっと無理がある。

逆に、運河ボートやバスの利用にも慣れているバンコク・リピーターにとっては、これだけ安くて快適に過ごせるのだから、コスパは非常に高い宿といえる。

将来的にバンコクに1、2ヶ月滞在する機会があれば、この「グランド・マンダリン・レジデンス」は、十分、選択肢の一つに入れていいと思った。