恐らくバギオ最安値の宿、YMCAホステルのドミトリーの大部屋で、午前3時に目が覚めてしまう。
習性とは恐ろしいもの。ヴィサヤ・エリアのイロイロから延々30時間もかけて絶え間なく移動という苦行を終えてバギオに到着した後なのに。
しばらくベッドで横になったまま休むと、お腹が減ってきたので朝6時ごろ朝の散歩を兼ねて外へ。
セッションロードを散歩して、昨日夕食を取った中華系の食堂、456 Restaurantの456に赴く。ハム&チーズのパンを2つ、さらにシナモンのパンを購入。合計54ペソなり。
いったんYMCAホステルの部屋に戻り、朝食を食べた後、バギオの街を早朝散歩に出かける。目指すは、YMCAホステルから100メートルほど離れた所にあるバギオ大聖堂だ。
何だか、フィリピンで新しく街に到着すると、まずは教会に行ってみるようになったなぁ。
バギオ大聖堂
YMCAから多少、上り坂となった道を歩くと、すぐ目の前がバギオ大聖堂がある。
二つの高い尖塔が特徴的。これだけの高さがあれば、バギオの街のどこからでも見つけることができるだろう。
尖塔の上部はピンクに塗られており、大聖堂の外観もパステルカラー調だ。思いの他、綺麗だ。
つい先日、訪れたイロイロ市のミアガオ教会のように、歴史を感じさせる古色蒼然とした味わいはない。
バギオ大聖堂は1936年に創設とあるので、決して古い教会ではない。
加えて、1990年7月16日に起こったバギオ大地震でかなりダメージを負った後、大幅に修復されたそうな。
バギオ大聖堂の入り口には、寄付を募る可愛らしい天使達。これがタイなら、寄付を募る小坊主の像だ。
バギオ大聖堂の中に足を踏み入れると、早朝のミサを行っていた。かなりの人が参列している。平日は早朝ミサが6時からあるそうだ。
イロイロ市で世界遺産のミアガオ教会をはじめ、モロ教会など、歴史を感じさせる壮麗なカテドラルを見た後だけに、正直、さほど強い印象は受けない。
それでも、やはりバギオのシンボルと言われるだけあって、堂々たる作りだ。
カラフルなステンドグラスもなかなか良い。
教会の横には、小さな礼拝堂があった。「Traditonal Latin Mass」と書かれているので、ラテン語でミサを行う礼拝堂のようだ。
フィリピンの教会では、タガログ語によるミサがよく行われているが、まさかラテン語でミサを行うとは知らなかった。
バギオ大聖堂のすぐ横にある見晴台「Sky Zone」からの見事な眺め
バギオ大聖堂を一通り見学すると、南側が「Sky Zone」という展望台というか見晴台のようになっていた。
これが実に良い眺め。バギオの町並みを一望できる。あいにくの曇り空だが、雲に煙るバギオの町並みは、なかなか味がある。
展望台には、恐らくおみやげ屋などが並ぶのだろう。まだ早朝のため、ショップは開いていなかったが。
見晴台の端にはカフェもあった。何やら空軍をイメージした作り。昼間などは、このカフェで一息いれつつ眺めを楽しむことができるだろう。
この展望台というか見晴台の「Sky Zone」から、階段が下に伸びていた。
下ってみると、なんとセッションロードに出た。
セッションロードから階段を見上げると、こんな感じになる。
ちょっとした坂道があると、街歩きが俄然、楽しくなるから不思議。バギオは街歩きが楽しい街だ。
早朝の散歩を終えて、再びYMCAホステルに戻ることにした。
夜、バナウェ近くの街、キアンガンに移動することに決めたので、体を休めないと。独り占めした大部屋ドミトリーで、まったり休憩タイム。
2016年7月8日(金)の日記より