2016年7月7日(木)午前~午後
8時頃、ジープニーがようやくMRTのタフト・アヴェニュー駅付近に到着。
マニラに到着するや否やバギオを目指す。マニラからバギオへは、ビクトリーライナーのバスが定番。
……ところで、ビクトリーライナーのバスターミナルって、どこだっけ?
パサイにあるビクトリーライナーのバスターミナルを求めて
あたりは「パサイ・バスターミナル」だが、「パサイ・バスターミナル」とは言っても、フィリピンではバス会社ごとに個別のバス・ターミナルが点在しているのが厄介。
前日の早朝、イロイロ市の宿を出発してから、ほぼ丸一日が経過している。移動に次ぐ移動のため、もはや頭は朦朧状態。
近くにいた婦人警官に尋ねると、「この道(エドゥサ通り)をまっすぐ行くと(東方向)、左側にCalteyというペトロン(ガソリンスタンド)があるわ。その横がビクトリーライナーのバスターミナルよ」と丁寧に教えてくれた。
ありがたや!
バッグパックを担いでえっちら歩くが……ガソリンスタンド、見当たらいなんですけど?
まさか、「こっちだ(どや!)⇒そんな場所はない(実際は知らないのだが、とにかく答えようとする)⇒号泣」パターン? という思いが頭をよぎった頃、ガソリンスタンドがあった。
思ったより歩くなぁ。ガソリンスタンドを過ぎると、ビクトリーライナーのバスターミナルがあった。
後で地図で見ると、タフト・アヴェニュー駅付近から600メートルほど離れている。
SM Makati, Courtyard Dr, Makati, 1223 Metro Manila, フィリピン
Mall of Asia Complex, J.W. Diokno Blvd, Pasay, 1300 Metro Manila, フィリピン
453-353 C-4, Pasay, Metro Manila, フィリピン
フィリピン マニラ首都圏 パサイ
マニラからバギオ行きのバスは、ファーストクラスとレギュラーアイコンの2種類
ビクトリーライナーのバスターミナル敷地内に入ると、左側奥の方にバス・チケットのカウンター窓口がある。
バギオ行きのバスのカウンター窓口は、チケットブースの一番右側。
女性スタッフのピンクの帽子が可愛らしい。
カウンター窓口には、750ペソ、455ペソ、460ペソ、という3つの値段が張り紙してある。
これ、どう違うの? と尋ねると、
「750ペソのバスはファーストクラス。バギオまでノンストップで行くから早く到着するわ。それに車内にトイレ付き、WiFi付き。安い方の460ペソのバスはレギュラーエアコンで、こちらもエアコン付きよ」
バギオまでの所要時間は、今の時間帯ならレギュラーエアコンのバスで7時間30分から8時間程、かかるという。
※深夜なら5時間ほど。
※ファーストクラスだと、深夜なら4時間ほどで到着。
別に急ぐ旅ではないので、迷わず460ペソのレギュラー・エアコンを選択。でも、455ペソと460ペソの違いが気になるんですけど?
「455ペソと460ペソは同じレギュラー・エアコンバスよ。5ペソは旅行保険ね」
そうだ。フィリピンのバスはよく事故るのだ。なら保険付きの方がいい。
でも、5ペソの保険って……。
雀の涙しか保証されないだろうけれど、保険料金5ペソ払って460ペソでチケットを購入。
パサイからバギオまで24時間バスが運行
待合所のような所には、パサイからフィリピンの各都市への運行スケジュールのボードが設置されている。。
その時刻表を見ると、レギュラーエアコンのバスは、パサイからバギオまでは24時間1日中運行している。日中は30分毎、深夜でも1時間毎にバスが出ている。
一方、ファーストクラスのバスは1日5本~6本。
ん? 先程のカウンター窓口にあった張り紙には、ただ「24時間、1時間毎に運行」と書いてある時刻表と異なる。
どっちが正しいの? と言えば、カウンター窓口にある張り紙の方だろう。おそらくシーズン毎にバスの運行スケジュールは多少、異なるのだと推測する。
いずれにしろ、24時間、1時間毎にバギオ行きのバスが運行しているので、パサイのバスターミナルに到着しさえすれば、バギオに行くことができる。さすがバギオ行き定番のバス。
![](https://algorithm.xsrv.jp/wp/wp-content/uploads/cocoon-resources/blog-card-cache/6e518fbd4a1a645c9f687b1476de4aca.jpg)
バスターミナル内の売店は割高
パサイにあるビクトリーライナーのバスターミナルに到着したのが午前8時過ぎ。
そう言えば、朝食がまだだった。大きなバスターミナルだと、フィリピンの大衆食堂のカレンデリアなど軽食を取ることができることもあるが、ここでは見当たらない。
そこで、待合所の売店で中華饅頭、Siopaoを2つと、例の3/1のホットコーヒーをいただく。
これが、なんとSiopaoは1個40ペソ。ホットコーヒーが25ペソ。合計105ペソ。たけーよ!
そうだった。フィリピンのバスターミナルは、やたらと高いのだ。
Siopaoには、醤油みたいなものがついてきたので封を切ってみると、ゼリー状の甘ったるいソース。これは、ミスマッチだなぁ。
午前10時、マニラからバギオ目指して出発!
ビクトリー・ライナーと言えば、赤・オレンジ・イエローの3色のストライプが目印。レギュラーエアコン・バスは、定刻の9時を過ぎた頃、出発。
今回のマニラ滞在時間は、僅か数十分となった(笑)。
バスの車窓から眺めるパサイの町並み。昔と変わったと言えば、変わったかな?
バギオ行きのバスは、エドゥサ通りを最初は西方向に進み、ついで北上するはずだが、フィリピンでは車両は右側通行。
そのため、バスターミナルからエドゥサ通りに出ると、進行方向とは逆になるため、バスはエドゥサ通りとタフトアヴェニューが交差する辺りまで西に進み、Uターン。
さらに西に進めば巨大なショッピング・モール「Mall of Asia」に至る。
辺りは昔に比べると随分、開発されているため、感慨深い。新しい高層ビルも次々と立っており、建設中のビルも目立つ。
エドゥサ通りが左にカーブして北上ルートを取ると、The SM Storeなど馴染みのショッピングモールが見える。The SM StoreからGlorietta~Greenbeltにかけては、東京とさほど変わらない町並み。
だが、バスがマニラから離れると、緑豊かな田舎の風景が広がっている。
道も綺麗に舗装されているので、ガタガタ揺れない。
フィリピンのバスでありがちな、エアコンをこれでもかと、¥キンキンに効かすこともなく、震えるような寒さがない。レギュラーエアコンバスでもすこぶる快適だ。
ただし、24時間以上に渡る移動のため、体調は絶不調。
途中、チチャロンの売り子が来たので、1つ購入。35ペソ。チチャロンは、豚の内蔵の皮をカラリと揚げたものだ。お酒のおつまみにも良い。
13時頃、ターラック(Tarlac)でお昼の休憩が入る。地図を見るとマニラとバギオのちょうど中間辺り。レギュラーエアコン・バスに乗車して約4時間経っている。
15時過ぎ、Sisonという所で2回目の停車休憩が入った。
やがてPugoあたりからバスは山間に入る。道中、クラフトショップや田んぼがある。バスの車窓から眺める、靄や雲にかかった山間の景色が最高だ!
極度の疲労も癒される。もう体調は最悪なんだが、曇天模様の中、山間の靄、雲、そして時折降る雨、なにもかも良い感じだ。
やっぱり、自分は海より断然、山! と実感。30時間以上かけて、ヴィサヤン地域から移動してきて正解だった!
16時59分、きっかり8時間でバギオにあるビクトリーライナーのバスターミナルに到着。
昨日の朝からの移動に次ぐ移動、そしてまた移動、という合計30時間にも及ぶ移動も、これでようやく終わりだ。
バギオからマニラへのビクトリトリーバスの時刻表
バギオのビクトリトリーライナーのバスターミナルは2階建で、かなりしっかりとした作り。
2階が待機所になっているようだ。
バギオには、もう一つビクトリーライナーのバスターミナルがあるそうだが、こちらは新しい方。
そこで、一応、バギオからマニラへのバスの時刻表もチェックしておくことにする。
青い看板ボードにバスの運行スケジュールが表示されているので見ると、バギオからメトロマニラのパサイまでのファーストクラス・バスが午前1時10分から午後23時10分まで運行。1日5本。
バギオからメトロマニラのクバオまでファーストクラス・バスは午前0時10分から午後22時10分まで運行。1日5本。
レギュラーアイコン・バスの方の時刻表を見ると、パサイまでは24時間1日中、運行している。日中は30分毎、深夜でも1時間毎にバスが運行している。
バギオからクバオまでも24時間1日中、運行。日中は30分毎、深夜でも1時間毎にバスが運行している。
やっぱりこれだの本数が運行していると安心安心。マニラ⇔バギオ間の移動は、ビクトリーライナーのバスに限る!
このバスターミナルから出発する他の都市へ行くバスの時刻表も表示されているので、よく見てみたら、なんと、マニラのサンパロック行きのバスもあった。
ということはということは、マニラのサンパロックからバギオに来ることも出来るハズ。知らんかった。
その他、カラオオカン行き、オロンガポ行きのバスが運行している。